瞑想のツボと経絡のツボ

大泉門でメッターを受け止める

ヴィパッサナー瞑想コースでは、コースの奉仕をすると、毎晩21時からメッターの時間があります。コースの1日が終了して生徒がホールから出ると、奉仕者たちがホールに集まり、坐ります。すぐにテープが流されて、頭のてっぺんの「生まれた時には開いていた部分」に意識を持っていくよう指示があります。ゴエンカ師からのメッター(慈悲)を、そこで受け止めるのです。

ミャンマーでは、僧侶たちがお辞儀をする際には、ただ頭を下げているのではなく、頭のてっぺんのこの部分に意識を置いてお辞儀をするそうです。だからこの部分は、何か特別な部分なのです。東南アジアの国々では、子供の頭を触ってはいけないというのも、このことに関係しているのでは、と思います。

頭のてっぺんのこの部分は「大泉門(前泉門)」といって、頭蓋骨の左、右、前の3つの骨の菱形のすき間で、出産時にはこの隙間を重ね合わせて頭を小さくして胎児が産道を通るそうです。新生児の頃はこの部分が脈打つように動き、ペコペコしていますが、生後12〜18ヶ月で閉鎖し、1枚の骨になります。

瞑想では、この頭のてっぺん「大泉門」は外部からのいろいろなものをキャッチするポイントであり、手のひらや足の裏からはエネルギーを放出すると考えられています。

大泉門=百会のツボ

頭のてっぺんのこの部分は、東洋医学でいう百会のツボと同じ場所ですね。左右の耳の穴を結んだ線と頭の正中を結んだ交点で、百(多種多様な)会(交わる)の名の通り、身体中をめぐる経絡(けいらく)の交点でもある経穴(ツボ)です。

経絡とは、気血(エネルギー)の流れる道のことで、身体を縦に流れる十二正経と、経穴(ツボ)から経脈へと連絡する支脈「絡脈」があります。それぞれが身体の表面をめぐって、体内に入り、各臓器を巡っていますが、各経絡は手をつなぐように1本につながっていて、1日に何周か流れているそうです。鍼灸の古典では、経絡の総延長は162尺で、五十営(50周)するといわれています。

経穴とは、いわゆるツボのことで、臓器の「精(生殖・滋養)・気(四気)・血(血液)・津液(体液)」が集まるポイントです。不調の際はこれらが滞るとされ、このツボの経絡をたどることで、原因となる不調に行きつくというのが東洋医学の考え方です。

百会はアンテナ 湧泉はアース

東洋医学では、百会はアンテナに例えられ、百会の斜め前方3〜4センチにある通天は「天の気に通じる」ツボです。また、足の裏のツボ「湧泉」は、生命エネルギーが湧き出るツボで、アースの役目をすると考えられています。ここでも瞑想と一致しますね。

手のひらには、身体中のツボが集まっていますが、手のひら、足の裏は、興奮したり緊張したりすると汗をかく場所でもあります。これは、体温調節のためにかく汗ではなく、緊張した時などにかく「精神性発汗」です。精神性発汗のメカニズムは詳しくはわかっていませんが、精神的な動揺を示す身体の生理学的指標として認められ、ポリグラフ(うそ発見器)での測定に用いられています。

「だからなんなの?」ですが、私自身、ヴィパッサナー瞑想後にメッターバーバナーを行うと、手のひらから何かエネルギーが発せられているのをハッキリと感じるのです。何なのかはわかりません。ただ、ブワーブワーって感じで波動が出ているのがわかるのです。これ、何なんでしょうね? 気のせいではなく、感じるのです。どなたかわかれば教えてください。

以上です。