ヴィパッサナー瞑想とは

ブッダが2500年前に再発見した瞑想法

vipassanā(ヴィパッサナー)とは「ものごとをありのままに観る」という意味。

ヴィパッサナー瞑想は、インドの最も古い伝統的な瞑想法のひとつで、2500年以上前にゴータマ・ブッダが悟りを得た際に実施した瞑想法です。仏教が発祥する以前からあった、自己観察による自己変革のための洞察瞑想です。

この瞑想によってブッダは「人間の苦しみの原因は心の認識の問題」であると発見しました。そして人間の苦悩を解決するために、誰でもできる普遍的な方法として「4つの聖なる真理」という教えをまとめました。35歳の青年ブッダが説いた「 生きるための知恵と技」です。

このブッダの教えを実践するために不可欠なのが、ヴィパッサナー瞑想です。いわゆる、目を閉じて坐って行うタイプの瞑想だけでなく、歩いている時も、食べている時も、常に自分の行いに意識を向けて気づきを持っている瞑想法です。

スピリチュアルだったり、神秘的だったり、神がかり的なものもなく、不思議なことや超常現象も起こらず、何も降りてはきません。

インドでブッダが再認識したヴィパッサナー瞑想ですが、当のインドでは廃れ、ミャンマーやスリランカ、タイなどの上座仏教の教えとして伝え残っています。現在、主流となっているのは、歩く瞑想・ラベリング瞑想のマハーシ式、パオ森林僧院による本格的な出家生活のパオ式、レディ僧院の流れを継ぐ庶民的なゴエンカ式の3つです。すべてミャンマーの上座部仏教が発祥です。このサイトでお伝えするのは、3つ目のゴエンカ式のメソッドです。

在家の一般人向け実用的な瞑想法

ゴエンカ式のヴィパッサナー瞑想は、ミャンマーで実業家として成功したインド人S・N・ゴエンカ氏(1924-2013)が、サヤジ・ウ・バ・キン氏(1899-1971)からレディ僧院系の瞑想(農民でも理解できるくらいわかりやすい方法)を学び、祖国インドに持ち帰ったものです。

この瞑想法は、出家者が山に篭って瞑想して涅槃を目指すタイプではなく、在家の一般人がより良い日常生活を送るための実用的な「生き方の技法」です。ミャンマーでのヴィパッサナー瞑想の第一人者であったサヤジ・ウ・バ・キン氏の「発祥の地であるインドにブッダの瞑想法を返したい」という意思を継いで、ゴエンカ氏がインドで瞑想センターを作り、それが世界中に広まったものです。

日本の禅寺でやるのとはかなり違う感じで、世界中に200カ所以上あるセンターで行われる10日間の合宿コースが基本です。10日間、瞑想だけの生活を真剣に実践すれば、自分の中で大きな変化を体験できます。

コースの進行は、英語と母国語の2カ国語で行われるので外国人の参加も多く、雰囲気はヨガのアシュラムのような感じです。参加者は10日間、携帯も預けて外部との接触を断ち、人と喋ったり目を合わせることをせず、沈黙したまま毎日10時間瞑想をして過ごします。つまり、10日間だけ出家するのです。

10日間だけ出家

日本人にとって「出家」というと、家も持ち物もすべてを捨て、剃髪して、金銭はお布施して、もう二度と一般社会には戻れない「世捨て」だと思うかもしれません。私はそう思っていました。ところが、ミャンマー的な出家とは世俗を離れることで、一生でも10日でもいいのです。ミャンマーでは、出家のために外国人が3ヶ月滞在できる瞑想ビザもあるくらいです。

ゴエンカ式の詳細は、日本ヴィパッサナー協会の公式ホームページにありますので、そちらも参考にしてくださいね。このサイトでは、あくまでただの一般体験者からみた視点でご紹介します。

以上です。

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