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ごはんは炊かずに茹でる

ごはんは「炊くもの」だと思い込んでいませんか?

私はずっと、そう思い込んでいました。でも実は、日本のお米でも「茹でる」ことで、ちゃんと美味しいごはんができるんです。最近、試しに茹でてみたところ、まったく問題なし! むしろ、どうして今までやらなかったんだろう? と、自分の思い込みの強さに驚いてしまいました。

ごはんを茹でようと思ったキッカケ

先日、バスマティ米を料理する機会があり、茹でてバスマティライスを作ったんです。その時にふと、「なんでバスマティ米にできて、日本米にできないのか?」って、疑問に思ったんです。

私は普段、炊飯器ではなく鍋でお米を炊いていますが、「茹でる」でよければ、もっと簡単にできるんじゃない? と思ったんです。少量でも炊けるし、水加減・火加減の調整もいらない。しかも時短になる。半合でも5合でも適当に茹でればできあがるなら、ものすごく簡単じゃないか? と思って試してみたのです。

やり方はとてもシンプル。
たっぷりのお湯で10分前後茹でて、お湯を切って、蒸らすだけ。

これだけで、ちゃんとごはんが炊けました! ベチャベチャもドロドロもしていない、普通のごはんと変わらない仕上がりでした。

茹でごはんの作り方


1 お米を研ぐ

いつも通りお米を研ぎます。浸水は任意ですが、浸水させた方が茹で時間が短くなります。

2 鍋に湯を沸かす

パスタを茹でる時のように、たっぷりの湯を沸かします。塩は入れません。

3 沸騰したら米を入れて茹でる

時々混ぜながら、8〜12分ほど茹でます。食べてみてお米の芯がなければOK。

4 ザルにあげて水気を切る

米が好みのかたさになったら、ザルにあげてしっかり湯を切ります。

4 鍋に戻して5分蒸らす

鍋に戻してふたをし、余熱で蒸らします。これで完成!

江戸時代の知恵『養生訓』にも

で、調べたら、貝原益軒の『養生訓』にも、ごはんの炊き方の1つとして「茹でる」方法があるじゃないですか〜。

養生訓』(巻第三の5)
飯を炊ぐ法多し。たきぼしは壮実なる人に宜し。ふたたびいいは積聚気滞(しゃくじゅきたい)ある人に宜し。湯取飯(ゆとりいい)は脾胃虚弱の人に宜し。粘りて糊の如くなるは滞塞す。硬(こわ)きは消化しがたし。新穀の飯は性つよくして虚人はあしゝ。殊に早稲は気を動かす。病人にいむ。晩稲は性かろくしてよし。

現代語訳
「飯を炊く方法はたくさんある。たきぼしは、壮健な人によい。ふただびいいは、積聚(しゃくじゅ=消化器系の病変)があって気の滞っている人によい。湯取飯は、消化器系の弱い人によい。粘って糊のようになった飯は、気を塞いで滞らせる。硬いものは消化しにくい。新米の飯は性質が力強いので、虚弱な人には合わない。特に早稲(わせ=早く実る稲)は気の流れを動かすので、病人には向かない。晩稲(おくて=遅く実る稲)は性質が軽いからよい」

  • たきぼし(炊き干し:釜で炊いた飯)
  • ふただびいい(二度飯:一度炊いた飯を水を加えてもう一度煮た飯=おかゆ)
  • 湯取飯(ゆとりいい:茹でた飯)

3つ目の「湯取飯」が、まさに「茹でごはん」のことで、「湯取り法」と呼ばれる炊飯法で炊いたごはんです。益軒さんは、胃腸が弱い人や消化が悪い人には、茹でごはんが適していると記しています。

湯取り法とは

お米を炊く時に、沸騰した湯を使ってお米を茹でることで、米の糊化(でんぷんが水分を吸収して膨張すること)を調整する方法で、粘り気が少ないごはんに仕上がります。

確かに、茹でたごはんはお米がサラッとします。

今時の日本のお米はコシヒカリ系が主流で、モチモチした甘味の強いお米ですよね。それが茹でると、ササニシキっぽいサラッとしたごはんになるんです。これはいい! 炊くのが楽なだけでなく、軽い感じで胃もたれしなそうです。

茹でごはんのメリット

茹でることで、お米の粘り気が水分と一緒に取り除かれ、消化しやすくなり、栄養素が効率よく吸収される身体に優しいごはんになります。また、加熱時間を短縮することで、ビタミンやミネラルの損失を抑えた調理が可能になります。

茹でごはんは、非常に理にかなった炊飯方法ですね。何より、水加減や火加減を気にせずに、手っ取り早く必要な量のごはんを炊けるので、手軽で楽です。これが一番の魅力です!

それにしても、江戸時代から日本人がやっていた方法なのに、どうして今まで試さなかったのか? 炊飯器の普及とともに湯取り法は廃れていったようですが、「炊飯器でしかごはんを炊けない」と思い込んでいる人も多いはず。便利さが知恵を妨げるということですね。思い込みをまた一つ手放せて、よかったです♪