サティパッターナ・スッタ・コース 千葉2021

2021年2月、千葉のヴィパッサナー瞑想センター「ダンマーディッチャ」で行われた、サティーパッターナ・スッタ・コースに参加しました。昨年3月のコースに申し込んでいたもののコロナ禍で中止となり、満を持してのやっとの参加です。

サティーパッターナ・スッタ・コースは、ブッダの大経典「マハー・サティーパッターナ・スッタ」を学ぶコースで、古い生徒しか参加できません。参加するためには、通常の10日間コースを3回以上修了し、別の瞑想法を行っていない、1年以上、毎日ヴィパッサナーを実践している、五戒を守っていることが求められます。

サティーパッターナ・スッタとは?

サティパッターナとは「気づきの確立(=ヴィパッサナーの同義語)」という意味。マハーは「大きな・偉大な(マハラジャのマハと同じね)」、スッタは「経典」。「気づきの確立の大経典」、仏教圏では「大念処経」と呼ばれます。

ブッダが修行者に説いた「人生の苦悩から解放」される方法が書かれた経典で、「身体の観察」「感覚の観察」「心の観察」「心の中身(思考、感情、記憶、希望、恐怖などの精神作用)の観察」、この4つを徹底的に観察することで、苦悩から解放されるという教えです。

10日間コースを3回くらい終えると、ちょうど、「で、ブッダって本当にこんなこと教えたの? 何がブッダの本当の教えなの?」などといった素朴な疑問が湧いてくるので、まさに自然な流れでのサティーパッターナ・スッタ・コースなのかもしれません。

通常の10日間コースとの違い

1. 夜の講話が違う

10日間コースとの大きな違いは、夜の講話で「マハー・サティパッターナ・スッタ」について講義を聞くこと。Day1の夜に「マハー・サティパッターナ・スッタ」の日本語版教科書が配られ、それを見ながら講話を聞きます。

2. メモをとってもいい

Day1の夜に教科書と一緒に、ペンとメモ用紙が配られます。なんと! コース中にメモをとってもいいのです。瞑想中以外であれば、講話中、休憩中など、思いついたことを書き記してOK。嬉しい! 通常のコースではペンやメモなどもすべて預けなければならないので、日々の瞑想の中で気づいたことを記録できず、そのほとんどが忘却の彼方、だったのが、好きなだけ書けるのです。

3. 正味8日間の短縮コース

時間割や規律は通常の10日間コースと同じですが、Day0から始まりDay9の朝に終了する、正味8日間の短縮コースになります。

通常は、Day1からアーナーパーナ瞑想を始め、Day4の15:30からヴィパッサナー瞑想に入るが、サティでは、Day315:30からヴィパッサナー瞑想になります。Day3のヴィパッサナーが始まった時点で、全身をなるべく一気に感じるよう要求されます。「おっと、いきなりDay8からはじまったね」って感じです。

また、アシスタント指導者による日々の進捗チェックはありません(夜と昼の質問タイムはあり)。グループ瞑想時のゴエンカ氏による指導テープも簡潔で、グループ瞑想終了時の「アニッチャ!」の後、「Bhavatu Sabba Mangalam(生きとし生けるものが幸せでありますように)」までも短縮バージョンなので、サクッと終了します。その分、瞑想時間が多くあるイメージです。

4. 朝の詠唱(Chanting チャンティング)が違う

朝の詠唱(お経みたいなもの)が「Maha Satipatthana Sutta(マハー・サティパッターナ・スッタ)」になります。これが、ゴータマ・ブッダの言葉そのままに記録した大経典「マハー・サティパッターナ・スッタ」の、ゴエンカ氏による全文読み上げ。1時間半と長いので、5時頃からATが坐ってチャンティングが始まります。(通常は6時頃から)

Day 0

初日はいつもと同じく16時から受付。
コロナ対策のため、宿泊する部屋、瞑想ホールでの座席と一緒に、トイレ、シャワーブース、食堂の着席位置も番号で指定されました。トイレはウォッシュレットのあるなしで当たり外れがありますが、私にあてがわれたトイレは2名利用だったので、並ぶことがなく助かりました。

トイレ使用後には、次の人のために消毒スプレーで便座やドアを消毒し、次亜塩素酸ナトリウム水の入ったトレイに靴底をつけて消毒します。靴底消毒はたびたびすることになるので、高級な革底靴ではない方がいいと思います。

18時からコロナ対策の食堂利用の注意点の説明があり、その後、白米と味噌汁の軽い夕食。19時からオリエンテーション。20時から瞑想ホールに入ります。コロナ対策で人数が少なく、男女3列ずつの並びになっていて(以前は5列?)、女性は11名、男性は12名でした。奉仕者は男女それぞれ3名ずつと最低限の人数でした。

規律とシーラ(戒律)を守り、三宝に帰依する

ホールに坐るとまず、コース中の規律と8つのシーラ(戒律)の説明があり、「コース中の10日間は、規律・戒律を守り、三宝(ブッダ、ダンマ、サンガ)の教えに沿って従います」という誓いを立てます。ゴエンカ氏のパーリ語に続いて全員で復唱するので、ちょっと儀式っぽいと感じるかもしれませんが、これはブッダに誓うのではなく、自分自身に約束します。

いままでも10日間コースや3日間コースでも、必ずDay0にやっていたのですが、全く記憶に残りませんでした。なぜやるのか理解できていなかったのですね。でも、今回はじめてこの誓願の大切さがわかりました。自分に約束して、瞑想の助けとなる雰囲気(波動)を参加者みんなで作り出すことが大切なんだ、と気づいたのです。

Day1に続く