心は磁石と同じ

心が何かに触れるとき、だいたい二択が始まります。
ムッとする(怒り
グッとくる(
これは誰でも同じ人類共通仕様です。

二極性

あれ? これって磁石に似てません?

磁石にはN極とS極があって、
同じ極同士は「来るな!」と反発し、
違う極同士は「ピタッと」と引き合います。

これって人間関係と同じですよね。

たとえば
価値観が似ているはずの家族が、急に意味不明なことを言い出すと、

「え? なんで? いや、それ違うでしょ」と、他人よりも強めに反発したりします。

家族だから優しいとは限らず、むしろ遠慮ゼロ。

これは自分と考え方や価値観が似た人が、自分の常識から外れた言動をとると、自分の固定観念や安心感が強く揺さぶられるからです。

逆に、自分とはまったく違うタイプの人には、

「この人、面白いな。なんか惹かれる」と、勝手に吸い寄せられます。

自分とは異なる特徴や価値観を持つ人は、新しい刺激や学びをもたらし、心が広がる感覚を与えてくれるからです。

反発と吸着。
心は磁石と同じ二極です。

分割

じゃあ、磁石を半分に切ったらどうなるでしょう。

S極だけの磁石になる?
N極だけの磁石?

それがね、切っても切っても、必ず両極セットになります。

どんなに小さくしても、S極だけの磁石やN極だけの磁石にはならなくて、それぞれに必ず新たなS極とN極が現れるんです。

これは、磁石を構成する原子がそれぞれ小さな磁石の役割を持っていて、どんなに小さく切っても必ずS極とN極がペアになっているからなんだって。

地球も大きな磁石

実は地球そのものも大きな磁石です。

つまり私たちは、巨大磁石から分裂して生まれた小型磁石。

そりゃあ、

好き/嫌い
快/不快
引き寄せ/反発

が出てこないわけがありません。そういう仕様なんですね。

磁石の極が決して片方だけでは存在できないように、心も「好き/嫌い」一方だけを切り離して保つことはできないのです。

瞑想は磁力に巻き込まれない訓練

瞑想って何をしているかというと、

「好き!」
「嫌い!」

が出てきた瞬間に、

「あ、いまN極出た」
「お、S極来た」

と観察して、巻き込まれないようにする訓練です。

反発もしない。追いかけもしない。ただ観察するだけ。

最初は自分の悩みレベルの話ですが、続けていると、

「あれ? これって、私だけの問題じゃなくない?」と気づきます。

人類共通。
いや、宇宙共通。

みんな同じ磁場でグルグルしてるんです。

二極性は消せないけど

磁石を磁石じゃなくする方法はありません。
瞑想してもしなくても、二極性は消せません。

でも、その真ん中に立つことはできます。

どうやって真ん中に立つかというと、反応しない、ただそれだけ。

引っぱられていることに気づいて、反応しない。
反発していることに気づいて、反応しない。

磁力の流れの中で、呑み込まれない。
たぶんそれが、磁石の法則をちょっと超える唯一の方法だと思います。