瞑想とレム睡眠

3年間、毎日朝晩1時間ずつの瞑想を続けていて、最近やっと気づいたことがあります。

ヴィパッサナー瞑想中はレム睡眠状態だということ。

瞑想を日常的にやっている人であれば、きっとみなさん、瞑想中は半寝の状態だと感じていると思います。私の場合の気づいた点を書いておきたいと思います。

瞑想に入るとき

瞑想する場合、静かで薄暗い環境が必要です。寝る時と一緒です。かと言って、真っ暗では爆睡してしまうので、薄暗いくらいが適当です。

あぐらをかいて、上半身はまっすぐ起こした状態で坐ります。横になるとやっぱり爆睡するのでNGです。腹筋を使って、意識的に背骨を直立させます。

次に呼吸に意識を集中して、人中に一点集中します。人中は、全ての神経の交錯点だそうです。この時、私は「全集中人中!」と「鬼滅の刃」風に念じます。念じることに意味はありませんが、自分で自分に刷り込んだので、条件反射のように簡単に集中できて便利です。saññā(想念)の活用ですね。

そして、その集中点にグググッと入り込むようにイメージします。この時、呼吸もほぼ止まる感じになります。うまくいかない時には、意図的に止めることもあります。

すると意識がクラッとするのです。背骨がユラユラ動いて後ろに傾き、カクンと落ちるポイントがあり、そこに背骨がハマると全身の力がふっと抜けます

この時、耳鳴りの周波数が明確にワントーン落ちることもあります。音が急にくぐもる感じです。この周波数らしき耳鳴りは、ヘミシンクの音と同じような感じですが、もっと小さな音で、耳障りには感じないやわらかな耳鳴り(笑)です。瞑想中に耳栓をすると認識しやすいと思います。

ちなみにヘミシンクは、興味を持ってCDを聞いてみました。私的には、ちょっと酔う感じで、頭痛や気持ちが悪くなる感じがしたのと、この音源を使わなくても、深い瞑想状態にすぐに入れるので、不要だな、と思いました。でも耳鳴りの感じは、すごく似ていると思います。

ここまでは呼吸を対象物としたアーナーパーナ瞑想ですが、私の場合、数分アーナーパーナをするだけです。本番のヴィパッサナー瞑想をやりやすくするための集中状態を、ルーティーン的に作り出す感じです。

瞑想中はレム睡眠状態

この状態が、レム睡眠の状態と同じだと思います。身体は弛緩して休息状態ですが、意識は覚醒している状態です。

レム睡眠時には、「急速眼球運動」といって、眼球がピクピク活発に動きます。自分では確かめられませんが、オンライン瞑想会での指導者の動画を見ると、まさに眼球が活発にピクピク動いているのです。全身をくまなくスキャニングする際に、眼球も上から下、下から上へと左右に動くので、そのせいだとも言えますが、アプローチは違うにしても、見た目は一緒です。

夢の断片

いったんこの状態に入ると、安定して瞑想を続けられます。ここからヴィパッサナー瞑想です。瞑想中は、頭のてっぺんから足の先まで、意識をくまなく動かして、身体に現れる感覚をチェックします。

この時、私の場合は、時々、前日の夢の断片がふっと浮かぶのです。詳細はわからないけど、「あ、昨日の夢だ」とだけはわかるのです。浮かぶのは紙片のようなもので、カラー画像の一部です。でも詳細は思い出せない。夢のカスが浮かんで消える感じです。

夢の断片が浮かぶ場所は、特定の場所ではありませんが、その回に浮かぶ場所は固定されています。例えば、鳩尾だったり、足の裏だったりするのですが、その部分に意識が行くたびに、ふっと浮かぶのです。何度か続けると、紙片は浮かばなくなります。

あとは時々、ズキン、チクンと痛みを感じるだけです。この痛みが何なのかは意味不明ですが、おそらく潜在意識レベルでの蓄積なのかな、と思います。過去の汚れが浮き上がったんだと解釈しています。追求しても何もわからないので、痛みを感じてもスルーします。そのまま無視して感覚の追尾を続行します。

瞑想中のハードアクション

また、身体が時々、意味不明のアクションをすることがあります。急にバッと腕が前に出て何かを払う動作をしたり、顔が急に右を向いたりします。自分的には、「何じゃ今のハードアクション???」と一瞬思いつつ、スルーして感覚の追尾を続けます。

レム睡眠時には視床での情報伝達が遮断され、脊髄のレベルで筋肉への情報伝達が遮断されて、運動機能が制止されているそうです。大脳皮質が覚醒時よりも強く活動しているので、運動機能を遮断しておかないと、身体が寝ながらにして激しく動いてしまうことになるそうです。前述の郷ひろみ的なハードアクションは、まさにそんな感じで情報伝達エラーなのではと推測します。

瞑想持続時間

私の場合、瞑想に集中できるのは、ぴったり1時間半、90分です。平均的なレム睡眠時間 90〜110分に合致します。90分を過ぎると、なんだか覚めてしまうのです。

以上です。