京都のセンター Dhamma Bhānu ダンマバーヌ
京都のヴィパッサナー瞑想センター「ダンマバーヌ」は、日本で最初にできたセンターで、京都の北西部、丹波の山中にあります。
世界中のセンター名に「ダンマ〜」と名前がついていますが、「ダンマ」はパーリー語で「法・法則・真理」、「バーヌ」は「明け方の空の光」の意味です。ちょっとオシャレ。ゴエンカ氏が命名したそうです。
京都駅から園部駅までJRで36分。園部駅からJRバスで約30分。そこから車で10分くらいです。
敷地と建物
こじんまりとした敷地内に、メイン棟(瞑想ホール+宿泊)、シャワー・トイレ棟、食堂、奉仕者および古い生徒用の個室棟があります。起伏を生かした和洋折衷の庭があり、芝生の中央にウッドデッキがあって、そこに寝そべったりできて雰囲気がとてもいい。京都のセンターは狭くて古いのですが、木の温もりを感じられるアットホームな雰囲気です。
それもそのはず。なんとこの建物、初期の欧米人メンバーたちが各国から集まって1989年にセルフビルドで建てたそうです。本当にすごいことです。その愛がいまも、なんともいえず包み込むように漂っているのです(←スピっぽくてごめんなさい。でも、きっと行くと何かあったかいものを感じると思いますよ)。
メイン棟・瞑想ホール
メイン棟の1階は、初めての参加者用の宿泊スペースで、手前側が男性、奥側が女性と分けられています。女性スペースの方は、ベッド7台の部屋、2段ベッド4つの部屋、床に布団を敷くタイプ2部屋、コースマネージャー用の2段ベッドの部屋があります。
男女それぞれの階段から2階に上がると、2回目以降の参加者用の宿泊スペースが3つ(3人部屋2つ+2人部屋1つ)あります。
2階の中央が瞑想ホールになっていて、男女それぞれの側から入り、中は1つにつながっています。中央の奥にはAT(アシスタントティーチャー)用の1段高くなった席が2つあり、その横に奉仕者が座るスペースあります。瞑想中の座る場所は最初に指定され、2回目以降の参加者が前から2列、初めての参加者が4列になって座ります。最後列は壁にもたれることができます。
部屋割りや自分の場所、瞑想ホールでの座る位置はすべて指示されたところになるので、もちろん選べません。
食堂
メイン棟のすぐ向かいに食堂があり、1階が女性で、2階が男性に分かれています。
シャワー・トイレ棟
手前にシャワーブース4つ+小さな湯舟付きブース1つがあり、洗面台が3つ。奥にトイレが和式2+様式6あり、洗面台1つと洗濯用シンクが4つあります。簡素ですが屋内なので、冬は暖房が入ります。
谷水を使っているためか台数が多いからか、千葉と比べるとシャワーの水量は少なく冬場はかなり寒いです。
奉仕者棟
奉仕者は新しくできた個室棟になります。シャワーとトイレ付き。このせいなのか、奉仕は千葉よりも京都が人気があるのです。
千葉のセンター Dhammadicca ダンマーディッチャ
千葉のヴィパッサナー瞑想センター「ダンマーディッチャ(ダンマの太陽)」は、2011年からコースを開始した日本で2番目のセンターです。東京駅から茂原駅までJRで1時間半。茂原駅からバスで20分。そこから車で5分のところにあります。
広大なグランド跡地、約5000坪の敷地内にシェーカー修道院風のシンプルな建物が点在しています。敷地の左側が男性、右側が女性に分かれています。中央にある瞑想ホールと食堂棟は、左右で男女に使用スペースが分かれています。宿泊棟A、宿泊棟B、シャワー・トイレ棟、AT宿泊棟は、男女別の建物が広い敷地内に点在しています。
植栽計画がまだ途中なので、木陰がなく夏は直射日光だらけで過酷ですが、ぐるっと360℃空が見渡せるので解放感があります。夜は星空がプラネタリウムのように見られるし、成田空港が近いので上空を飛行機が行き交います。
瞑想ホール
敷地の中央にあり、左側から男性、右側から女性が入り、中央で分かれるが男女同じ空間で瞑想します。天井が高く、瞑想ホールでの間隔も広い。床暖房が入っているので、冬は暖かいのですが、コロナ対策で常時換気しているので席によっては風が通って寒いです。冷房も完備していますが、夏はかなり暑いです。
宿泊棟A
初めて参加する生徒用。1棟まるまる大部屋でベットがズラっと2列並んでいます。一部がカーテンで仕切られていますが、基本的にはオープンスペースにベットがあるだけ。コロナ対策のため現在は使用していません。初めての生徒もB棟の個室になります。
宿泊棟B
2回目以降の生徒用。個室が14部屋あります。1部屋が2畳くらいのミニマムなスペースです。部屋の中はベットと瞑想台のみで窓が1つあり、ベットの下や瞑想台の下に物を入れるスペースがあります。ドアは入口近くの部屋をのぞいてなく、代わりにカーテンがかけられているだけですが、十分プライバシーを守ることができて快適です。
食堂
食堂は平屋で、真ん中で仕切られ、手前が男性、奥が女性のスペースとなります。
トイレ・シャワー棟
シャワーブースが3つ。トイレは8つで全て洋式、ウォッシュレット付きもあります。お湯の出ないシンクが2つと、お湯の出るシンクが2つあり、洗面と洗濯場を兼ねています。屋外にあり、屋根がついているだけですが、意外に寒くありません。シャワーも勢いがいいので、真冬でもあまり寒く感じません(個人差あり)。2021年7月に女性用シャワーが4つ(うち1つはバスタブ付きのユニット)になるそうです。
奉仕者用コテージ
男女それぞれ4棟ずつあります。各棟2人部屋ですが、コロナ対策で各棟1人ずつの利用です。トイレなどはありませんが、トイレ・シャワー棟の側なので便利です。
携帯はドコモ回線のみがつながる
千葉のダンマーディッチャも京都のダンマバーヌ も敷地内では、携帯はドコモ回線しか繋がりません。近くの道の駅や大きな道路まで出るといろいろ繋がります。
2021年10月現在のヴィパッサナー瞑想センターの状況
千葉のダンマーディッチャ、京都のダンマバーヌ共に、10日間コースは通常通り開催していますが、どちらのセンターも参加人数を大幅に減らしています。千葉は、生徒26名(男女各13名ずつ・内訳は新しい生徒7名+古い生徒6名)、奉仕者8名(男女各4名ずつ)。京都は 20~25 名を上限としています。
いままでは申し込み順の早い者勝ちで受付けていましたが、人数が少なく不公平だということで、京都のみ年末のコースまで、コンピュータによる抽選方式を導入しています。ますます参加が困難になりそうですが、本当に行くべき人ってなぜか抽選にも当たるものですよね。千葉は今まで通りの先着順のようです。
古い生徒はメーリングリストに登録できる
10日間コースに一度でも参加すると、古い生徒のメーリングリストに登録できます。このメーリングリストに登録しておくと、DAまたは、DBから月1くらいで、メールが届くので、センターの最新情報を知ることができます。特に変な勧誘メールはきません。(笑)配信停止も簡単にできるので、登録しておくと便利かと思います。登録のリンクはこちら
以上です。
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