第1章 蛇:6. 破滅 97〜104

6. Parābhavasuttaṃ 破滅 ②

SN1-6-097

‘‘Iti hetaṃ vijānāma, 
tatiyo so parābhavo;
第3の
Catutthaṃ bhagavā brūhi,
第4を
kiṃ parābhavato mukhaṃ’’.

なるほど
破滅に至る3つ目が
よくわかりました。
尊いお方よ、教えてください。
破滅につながる4つ目は?

SN1-6-098

‘‘Yo mātaraṃ pitaraṃ vā, 
人は 母を 父を あるいは
jiṇṇakaṃ gatayobbanaṃ;
老人 過ぎた・盛りを
Pahu santo na bharati,
可能な あるのに ない 養う
taṃ parābhavato mukhaṃ’’.

年老いた母や父を
養うことができるのに
扶養しない
それは破滅の始まりです

解説

破滅に至る4つ目は「親不孝」です。私たちが生まれ、今日まで成長できたのは、親が扶養してくれたからです。子供は親に大きな恩を受けています。恩を受けたら、その恩を返すことで、バランスが取れるのです。真理とはバランスであり調和なので、親に恩返しをしないことは、真理に反することになります。

SN1-6-099

‘‘Iti hetaṃ vijānāma, 
catuttho so parābhavo;
第4の
Pañcamaṃ bhagavā brūhi,
第5を
kiṃ parābhavato mukhaṃ’’.

なるほど
破滅に至る4つ目が
よくわかりました。
尊いお方よ、教えてください。
破滅につながる5つ目は?

SN1-6-100

‘‘Yo brāhmaṇaṃ samaṇaṃ vā, 
人は バラモン 修行僧 あるいは
aññaṃ vāpi vanibbakaṃ;
他の あるいは・ も 物乞い
Musāvādena vañceti,
嘘をつく だます
taṃ parābhavato mukhaṃ’’.

嘘をついて
バラモンや出家修行者や
他の物乞いをだます
それは破滅の始まりです

解説

破滅に至る5つ目は「嘘つき」です。嘘をつく人は、自分が嘘をつくのと同じように、他者も嘘をつくかもしれないと疑います。相手が事実を言っても、嘘かもしれないと思います。事実を嘘だと思った人は、事実=偽りだとするのですから、これは真理に反します。よって、それに基づく行動は失敗して破滅するということです。

嘘をついているつもりではないのに、嘘になっていることもあります。「〇〇するね」といっておきながら、忘れてしまう場合などです。悪気があってもなくても、これも偽りごとです。常に他者に誠実に接していれば、そのようないい加減な態度にはなりません。

SN1-6-101

‘‘Iti hetaṃ vijānāma, 
pañcamo so parābhavo;
第5の
Chaṭṭhamaṃ bhagavā brūhi,
第6を
kiṃ parābhavato mukhaṃ’’.

なるほど
破滅に至る5つ目が
よくわかりました。
尊いお方よ、教えてください。
破滅につながる6つ目は?

SN1-6-102

‘‘Pahūtavitto puriso,
財産を多く持つ 人は
sahirañño sabhojano;
黄金ある 食糧ある
Eko bhuñjati sādūni,
1人で 食べる おいしいもの
taṃ parābhavato mukhaṃ’’.

多くの財産を持ち
金や食物を持つ人が
自分だけおいしいものを
楽しむならば
それは破滅の始まりです

解説

破滅に至る6つ目は「独占」です。

SN1-6-103

‘‘Iti hetaṃ vijānāma, 
chaṭṭhamo so parābhavo;
第6の
Sattamaṃ bhagavā brūhi,
第7を
kiṃ parābhavato mukhaṃ’’.

なるほど
破滅に至る6つ目が
よくわかりました。
尊いお方よ、教えてください。
破滅につながる7つ目は?

SN1-6-104

‘‘Jātitthaddho dhanatthaddho, 
生まれ・誇り 富を誇り
gottatthaddho ca yo naro;
家系・自慢 と 人は 人
Saññātiṃ atimaññeti,
自分の・親族を 軽蔑する
taṃ parābhavato mukhaṃ’’.

自分の生まれや財産を誇り
家柄を自慢にしている者が
自分の親族を軽んじること
それは破滅の始まりです

解説

破滅に至る7つ目は「差別・侮辱」です。恵まれた境遇は自分が築いたものではないのに、それらを築いた親族を馬鹿にするような人は、結局その恵みを活かすことができず全てを失ってしまいます。